乙姫様の恋煩い

「か、カメぇぇぇぇぇえええ!!??」


素っ頓狂な声をあげたのは見逃していただきたい。


ある童話でトロいと有名なあの亀が。


ウサ◯◯ボルト並の走りをしてこちらに向かってくる事を、誰が想像できようか。


しかも。


「ええええええ!?なんでこっち!?!?」



あろうことか、せっかく避けたのに俺が今いるところに突っ込んでこようとしてるんですけど!?


じ、冗談じゃない。



あの勢いならおれ軽く亀に吹っ飛ばされる。


マジやめてくれ。


全力で逃げ出した俺は、思わず耳を疑った。



「お待ちください〜浦島様ぁあああああ!!」



亀が…喋った!?