声に恋する1週間


昼休みの終わりを告げる予鈴がなり、私は席につく。

国語の授業だ。
国語はとても好きだ。
感性溢れる文章が私に色々なことを教えてくれる。
古文だってそうだ。
昔の人々が考えた物語は、その時代の事全てを教えてくれる。

「筆者はこの時……」

ノートに私の考えを書く。
大体2ページを使って。

「春野!春野!123ページ。読め。」

国語の教師はやたら私を当ててくる。
出来るだけ声を出したくないのに。

「あくる朝……」

文章を読む。感情を入れずに淡々と。

「はい。んじゃ昨日だした課題。日直持ってこいよ!終わります。」

鐘がなる2分前。早めに授業が終わった。

ざわざわし始めた教室で、昼休みにできなかった間奏を考え始めた。

そして鐘が鳴り、教卓に出ている沢山のノートを持ち職員室に行く。

「如月先生。課題のノートを持ってきました。」

国語の先生を呼んだ。

「春野か!今日の日直は浜崎だったはずだが?」

「ええまぁ。頼まれたので持ってきました。では、次の時間の準備があるので。失礼しました。」

何か言いたげな如月先生は放っておいて教室に戻る。

「風音!何してたんだよ?」
最近鬱陶しい程話しかけてくる。

「課題出しに行ってた。」

私は席に向かいながら言った。
「そうか!日直だっけお前。」

「違う。頼まれただけ。」

「浜崎には俺から言っとくわ!んじゃまたな!」

次は来ないで欲しい。

放課後。運動部が校舎内で練習をしている。
窓を激しく叩くものがある。
傘が無くなったので走って帰った。

その日。新しい曲を作りレコーディングまで終えた。