みんな、俺を尊敬するような目で見つめる。

あとは...先生の返答によるが。

先生は困ったような顔をした。

「じゃあ、守。お前が殺人鬼である証拠はあるか?」

...は?そんなの、あるわけねえだろ!

心の中で怒り狂いながら、俺は答えた。

「ないですけど。」

先生はハハッと呆れたような乾いた笑いをした。

「じゃあ無理だ。悪いが、みんなを帰すことは出来ない。殺人鬼という、証拠が必要なんだ」

はぁ...。なんなんだよ。俺の勇気は、意味なかったって言うのかよ。

みんな、俺を哀れんだような目で見つめる。

くそやろー!