俺、守は、るぶぶ小学校の小6。

今日も普通に、終礼を終えて帰って、放課後サッカーをする予定だった。

なのに。

「この中に、殺人鬼がいます。」

日直がその仕事を終え、席についたそのとき。

担任の若槻がそんなことを言ってきた。

クラス中は途端にざわめき。

俺も焦った。

何を言ってるんだ?若槻のやつ。

この中に殺人鬼なんているわけないだろ。

俺らはまだ、小学生だぞ?


そんなふうに思っていた。

それで、きっとすぐに帰して貰えるんだろうと、そんな呑気に考えていた。