君の星、僕の星


その日も大学からそのままバイトに行った。

またも飲み会で大企業の重役の接待だ。
一旦事務所に寄って皆おそろいのユニフォームに着替えてから会場のホテルへ向かう。

狭くて雑多な更衣室の窓から、ちらつく雪が見えた。


「今日、給料日だねー。」


隣で着替えていた先輩が話しかけてくる。


「あぁ、」


カレンダーにふと目をやって気がついた。


……あれ?
今日って、何日?


「アヤは今月ほとんど入ったから、給料すごい事になってんじゃないのぉー?」


きゃはは、と甲高い先輩の笑い声が耳を素通りしていく。



……うそ。
きてない。



一度は閉めたロッカーを再び開け、鞄の中から乱暴に手帳を取り出す。

ページを開いて確認すると、やっぱり先月も生理が無い。