君の星、僕の星

吹き荒ぶ北風に巻かれながら駅へと急ぐ。

やっぱり真冬に40デニールのタイツは無理があった。
何も履いていないみたいに寒い。

見上げた夜空は墨をこぼしたように真っ黒で、ひとつだけ浮かんでいる星がか細い光で存在を主張している。


「達也のメール、無視しちゃったな……」


メッセージは結局送りそびれていた。

達也は今、何をしているだろう?


電話で謝ろうかと思ったが、終電に乗り遅れそうな事を思い出し再び走り出した。