君の星、僕の星

「兄ちゃん、あの子みたいなタイプに弱そうだもんなー。俺はダメ。」


昼食の焼きそばを向かい合って食べている最中、優也の言葉に箸が止まった。


「……な、何で?」

「何て言うか。女子すぎ」

「女子すぎ?」


アヤは実際に女子な訳だが、それが過ぎるとはどういう意味だろう。


「ゆるふわファッション、手作りお菓子、天然ぽいノリ。もうザ・女子!って感じ。占いとかにも左右されそう」

「……それは当たってるけど」

「兄ちゃんみたいな恋愛1年生は、そういうあざとさを見抜けなくてコロッといくんだよ。男心を知りつくしてるあの感じ。効果的なツボしか押しません、みたいな」

「お前、何者だよ?まだ高校生のくせに」

「兄ちゃんに比べりゃ、多少は場数を踏んでますんで。」


優也は涼しい顔をして焼きそばを啜っている。


確かに俺と違ってこいつはモテる。
顔はほとんど同じなのに、悔しい事この上ない。


中学生の頃なんて優也にバレンタインデーのチョコレートを渡す目的で、家の前に女子が列を作っていたくらいだ。


今年入学した高校でもバスケットボールを続けているせいか、まだめきめき身長が伸びているらしい。
追い越されるのも時間の問題だろう。