君の星、僕の星

「元気だったか?ロン」


頭を撫でてやると、茶色の尻尾が勢いよく振り回される。
舌の垂れ下がる口元が笑っているように見えた。


「……」


ふっ、とアヤの顔が頭を過ぎる。

ふわふわの長い髪に、黒目がちなたれ目。



……思い出した。

あいつに初めて会った時、思ったんだ。

『ロンに似てる』って。



先週俺の家に来た時は髪を二つにくくっていたから、余計にそう思った。



「うん。やっぱそっくりだ」



思わず緩んだ顔を、慌てて引き締める。
ロンの頭をもう一度撫でてからキッチンへ向かった。