私たちは顔を見合わせて
それから同時に吹き出した。
「なーんだよ。ダメダメじゃん、俺」
先生はそう言って、私の右手首にアンクレットを填めた。
「だから、足首に付けるやつだってば」
「いいから手にしてろよ。そういうやつだと思って買ったんだから」
「……あ。こうやって光にかざすと結構キレイ」
「だろ?」
しゃら、と繊細な音をたててチェーンが私の手首を滑る。
今日まで何度も触れてきた先生のごつごつした手は
紛れもなく大人の男の人のそれで
いくら歳が近くたって、やっぱり同級生のものとは違うから。
こんなに近くにいるのに
いつだって距離がある気がしていた。
今の私じゃどんなに頑張っても越えられない、果てしなく高い壁。
先生がいるのはその向こう側だった。
それから同時に吹き出した。
「なーんだよ。ダメダメじゃん、俺」
先生はそう言って、私の右手首にアンクレットを填めた。
「だから、足首に付けるやつだってば」
「いいから手にしてろよ。そういうやつだと思って買ったんだから」
「……あ。こうやって光にかざすと結構キレイ」
「だろ?」
しゃら、と繊細な音をたててチェーンが私の手首を滑る。
今日まで何度も触れてきた先生のごつごつした手は
紛れもなく大人の男の人のそれで
いくら歳が近くたって、やっぱり同級生のものとは違うから。
こんなに近くにいるのに
いつだって距離がある気がしていた。
今の私じゃどんなに頑張っても越えられない、果てしなく高い壁。
先生がいるのはその向こう側だった。

