君の星、僕の星

「あ。そうだ」


突然体を起こしたかと思うと、松田先生は部屋の奥に引っ込んだ。
その間に電灯のスイッチを押す。
切れかけの蛍光灯が何度か瞬いた後、部屋の隅々まで明るく照らした。


「はい。」


先生は小さな包みを手に戻ってきた。


「なに」

「誕生日プレゼント。」

「え!?」


着ているブレザーのポケットに入れられたそれを慌てて取り出すと、可愛い包装紙にピンク色のリボンがかけられていた。


「3月19日だろ。まだちょっと早いけどさ」

「何で知ってるの?」

「前に教えてくれたじゃん。一度言われた事忘れないんだよ、教師は。当日会えないから今渡しておく」

「ありがとう……」


予想外の事態に、嬉しさよりも驚きが勝り呆然としてしまう。