君の星、僕の星

「あの。」

「んー?」

「何でいきなり私にアイスを?」


自分の分をとっくに食べ終えた松田先生は窓からグラウンドを眺めていた。
秋晴れで心地良い風の中、いくつかの運動部が練習している。


「この前俺が作った小テスト、満点は学年で佐藤さんだけだったから。よくできましたのご褒美。」


ぽかんと口を開けて彼を見つめてしまう。


「……松田先生って、変。」

「あ。仮にも教師にそういう事言うかね」

「だって。意味わかんない」


最後に放り込んだ一口はほとんど溶けかけだった。
間に挟まれたバニラのアイスが染み込んで、モナカの皮がくたくたになっている。