大切な事ってなんだろう?

『…………まぁいいか!』


「なにがだよ?」


ガラガラ


うるさかった教室がいっきに静かになる


まぁ響は人気者だしな


そんな呑気なことを思っていると


クラスの女子が

『…響君……その子誰?』


俺のことを差しながら言った


は?クラスメイトの事も忘れたのか?


俺は小声で隣の響に聞いた


「なぁ、なんでこいつら俺のこと知らねーんだ?」


『……気づいてねぇの?お前、今は男の格好だけど』


……


「……マジ……?」


『あぁ、マジ』


しょうがない、ここは双子でとおそう


「……俺は百合の双子の兄の朔弥だよ、よろしく」


ニコッと作り笑顔をした


すると女子が

『キャー!かっこいい!』


『連絡交換してくださぁい!』


『どこの小学校かよっているんですかぁ!?』


『付き合ってください〜!!』


『何で金髪なんですかぁぁ?』

……うるせぇ


そう思っていると響が


『うるせぇぎゃ〜ぎゃ〜わめくんじゃねぇ』


ナイス!????

俺の言いたいことを良く言ってくれた!


そんなきょうにもわめく女子


俺らはみせものじゃねぇ


響は我慢できなくなったらしく、小声で


『サボろうぜ?』


と言ってきた


「バスケしたい」


と言った

その言葉で俺と響は駆け出した