『ドキッ』
一瞬のときめきだった。

私の住んでいるところは本当に田舎で、
出会いなんてそうそうない。
そう思っていた…

私の学校は、人数減少のため4校が合併して作られている。

私はそんな学校に4月、入学した。
待ちに待った中学校生活。
小学校のときの友達とも同じクラスに
なって、順調に思えた。

友達と同じクラスになっても、どうもクラスに馴染めなかった。

唯一の友達は他の人と仲良くなって
より孤立した。

だけどその友達とは、同じ部活になって
いまでも仲はいい。

だが、私にとっては憂鬱な学校生活となってしまった。
      

 




入学して2カ月くらいたった。
クラスにもどこか最初の頃より
馴染んできた。

ーそして部活。
私の部活は、例年より入る人が多かった。
男女とも10人は超え、仲のよい部活だったと思う。多分だ。

そしてその部活こそがあの人との
出会いだった。

その人とはクラスが違い、部活くらいしか
見られなかった。

それでも同じ部活にいることが、私はには
運命だと思った。

ただただ嬉しかった。

しかし、誰にも言えなかった。

いまでは分からないけど、恥ずかしかった
んだと思う。

だって、初恋だったから。