扉を開けると、今いた部屋より2.5倍ほど大きい部屋が広がっていた。




テーブルやらキッチンやら食器棚やらがあるこの部屋はおそらくリビングだ。




「誰もいない...。」




50年は経ってますと言いたげの古いノッポの時計を見ると、短い針は真っ直ぐ下へと伸びていた。