「起きたか、大丈夫?」


声を掛けてきたのはさっきアリアの命を救ってくれた王子様だ。




「大丈夫です、助けていただいてありがとうございました!...ってあ...れ?」




感謝の気持ちでいっぱいのアリアは土下座をする勢いだったのだが、リュートがないことに気付いた彼女の顔は焦燥感で段々と真っ青になっていた。




「あたしのリュート!!どこ?!!」