*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*


「起きて」、「アリア」




モヤがかかっているみたいに聞こえる声が段々クリアになっていき、気を失っていたアリアは優しい声に目を覚ました。




(知らない部屋の天井。背中が柔らかい。)




彼女は、知らない部屋のベッドに寝かされている。




いつもはこんなしっかりした寝床ではなく、宿屋の硬いベッドやひどい時は草やコンクリートの上で寝ているため、彼女にとってこれほど心地の良い寝床はないだろう。