「でもそのとなりの女の子は可愛いよねー!」

「超かわいい!
スタイルもいいしモデルか何かかな?」

人がたくさんいる交差点の中でも人の波に紛れることなくひときわ華やかなオーラを放っているのは私の幼なじみ、梨佳だ。
梨佳は小さい頃から身長が高くスラッとしていて手足が長い。
さらには整った顔立ちでよくお人形さんみたいだと称されるほどだ。
そして髪の毛は栗色の少し癖のついた天然パーマ。
肌は眩しいほどに白く透き通っている。
その姿はまるでどこの国からやったきたプリンセスを連想させるものである。

そんな梨佳のとなりにブスでデブな私がいつもセットでいる。
よく考えてみれば、私からすれば罰ゲームでしかないのだ。
しかし私はそのことに最近ようやく気づいた。