今日は、高校の入学式。
私は不安な気持ちでいっぱいだった。なぜかと言うと…。私が受験したここ『坂下工業高校』は、私の地元では有名な、共学というなの男子校なのです！どこを見ても、男、男、男…。私は友達ができるか、すっごく不安なのです！

｢はぁ…｣

本当に女子なんているのだろうか…？

｢6組の生徒の皆さんはこちらに並んでくださ〜い｣

あ、並ばなきゃ。番号順だよね。私は13番だから…、ここか。本当に男子ばっかりだな〜。

｢すいません｣

あ、女の子。

｢はい？｣

｢何番ですか？｣

｢13番です｣

｢ありがとう｣

彼女はそう言って、私の前に並んだ。
あ、この子12番なんだ。

｢これから教室に案内しま〜す。しっかりついてきて下さ〜い｣

私たちは、語尾を無駄に伸ばす先生の後ろに並んで、教室に向かった。