私は、篠宮一家の跡取りでも なければ、篠宮一家の1員でも なんでもない。 ただの道具に…すぎないのだから。 「お呼びでしょうかお父様」 ふすまごしに座って頭を さげながら話しかけると、 ふすまがサッとひらいた