「幸せだなって思ったの。家族からは嫌われてても家族以外では私のこと心配してくれる人がいるってのはいい事だなって思ったの、家族で心配してくれる人なんてほんのひと握りだけだったから」



お爺様たちは別だけどって言って笑う波瑠妃は年相応の笑い方でそれをさせてあげれない私達はやっぱり最低だって思った



「それで、波瑠妃の彼氏の遼くん。その盗聴の内容を聞かせてもらってもいいかな?」





忘れてた。彼が来たのはその為なんだった…




「はい」



遼くんが再生ボタンを押すと恐らくリビングでの会話だろうと思うものが流れてきた