スーツ姿の偉そうな男の人や
お姉っぽいメイクさん?かな?もたくさんいる。

―――光君、まだかな

メイク道具を持った人と肩がぶつかる。

「痛っ!」
『あ、すいません!』
「あんた、ぼーっとしてないで、早くメイク道具運びなさいよ!」

その人は、キッと私をにらんで、つかつかと駐車場へ消えていった。

―――ああ、私、アシスタントさんと間違われたんだ・・