いつものように家まで送ってもらい、
当たり前のように繋いでいた手を
当たり前のように
残念な気持ちいっぱいで
手を離す。

『今日は。
バイバイするけどいつもみたいに寂しくないよ。
明日また、逢えるから。
ありがとね。
バイバイ』

ニコっと笑ってから、門の扉を開けたとき

「・・反則です」

と、小さく呟いて
広瀬君が後ろから抱きしめてきた。

『・っ!』