『・・ッ!』


フワっと体が浮いた。

光君が私を抱きあげていた。

肩にかけていた青いタオルを
私の頭に被せる。


『光く・・』

「しっ」


タオルに隠された私の顔。
鼻血顔が誰にも見られないように
真っ赤な顔が誰にも見られないように
ホントの気持ちが光君にバレないように

狭いタオルの世界に
逃げ込んだ。