光君をひとりのこし

光君への想いをその場に置いて

私は駆け出した。

体育の時でも出したことのないような
トップスピードで

走って
走って
走って

もう、息ができない、ってところで
立ち止まった。


もう
いい?

もう
大丈夫?

泣いても、いいですか?