君と見た景色

「ちっ、お前めんどくせぇーな。」

彼は小さく舌打ちをした後足の向きを変えてこっちへ戻ってくる。

「わっ!」

彼は足を止めると私の腕を掴んで自分の方へ思いっきり引っ張った。

その反動で地面に手をついてこけてしまう。

「ちょっと!何するのよ!」

見下ろしながらニヤリと笑った彼の顔を思いっきり睨みつける。

「屋上に入ったお前も同罪な。誰かにちくんじゃねぇぞ。」

そういって彼はゴロンと床に寝転がると仰向けになって空を見つめる。

私も彼の隣に腰をおろす。

さっきよりオレンジ色になった空を見て思わず「キレイ。」と呟いていた。

届くはずないって分かってるけど、グッと伸ばした手はさっきよりも大きく空を掴んでいた。