ガタガタっと、足で椅子を蹴る音がする。



ただ今、三時間目の国語の授業の時間。

まわりは無造作に喋りくる先生の話を
聞きながら、みんなノートをとっている。

中には、隣同士や前後の席で喋っている人や、
鉛筆を並べて遊んでる人もいるけど。


そしてもちろん、私も黒板に書かれた
文字をノートに書き写そうと、
精一杯鉛筆を走らせていたのだ。


ただ、自分のお尻のあたりに
若干の違和感を感じながら。



「くすくす…」



本来、ノートをとるために黒板へと
向いているはずのいくつかの眼差しが、
こちらを向いている。


私のお尻にはやっぱり謎の違和感があって、
でも検討は大体ついてる。