神様っ!!

「ええっ!」

「だって幸が最後がいいって言うから」

「それはっ、あんまり柊の職場の人にじろじろ見られるのが嫌だから……柊の知り合いなのにこのレベルとか、言われたくない」

むすっとした顔にひらりを不織布を乗せていく。一瞬のその顔には、うっすらと笑みがあった。

「もうっ、ずっっとなんだから! ずっと言われ続けてきて、就職してやっと言われなくなったんだから! 」

「それはスミマセンね」

お湯の温度を調節した柊が、優しく髪をなでる。