神様っ!!

こんなの、知らなかった。そこらへんの女の子じゃ太刀打ち出来ないクラスの大物が柊を狙っているなんて。

呆然としてしまう。

それなら、いったい柊はどんな女の子と付き合っているっていうんだろう。

怖くて聞けない。

普通に可愛いくて、性格がいい子だったりするんだろうか。

「幸、お待たせ」

にこりと営業スマイルを浮かべた柊がいる。営業スマイルなんだけど、さっきの女の子に向けていた視線よりは柔らかい。

柊の甘い顔立ちに、笑顔は糖分多い。

「めちゃくちゃ口説かれてない? 」

「あんなの営業でしょ」