電車のホームで、毎朝彼女を見つける。



『...ホームに電車が来ます、黄色い線の...』


アナウンスが流れると同時に彼女は走ってやって来る。



...タッタッタッタッタッタッ


階段を上がる音、ローファーのカツンカツンと音が鳴る。


「...はぁ、はぁ、」



きた。




小鳥遊 藍子。