続*おやすみを言う前に


「ね、ちょっと待ってて。」


参拝を終え、平和の鳥居を見に行こうとしたところ、突然麻衣子がそう言った。


「どうした?」

「お守り買って来る。」

「それなら一緒に行こうや。」

「ううん、大丈夫。ちょっと待ってて。」


言うが早いか麻衣子はくるりと引き返し小走りで去って行った。ワンピースの裾が浮いて白い腿が一瞬覗く。

合格祈願のお守りでも買うつもりなんかな。一応俺やってお守りあげたのに。まあ大っきなとこのが御利益ありそうかもしれん。

軽くいじけながら近くの木陰で待っていると、麻衣子は数分で戻ってきた。