どうなった?


私はゆっくり目を開け、腕を下ろした。


「お前らが勝つのは……許されない……!」


満身創痍のミルフィさんが、私たちを睨んでいた。


「ギィエエエ!」


黒い爆発が起きた後、ミルフィさんの姿は無くなっていた。


終わったんだ……!私たちは生きてる!
私は足の力が抜けて、座り込んだ。


「魔力源を破壊しに行きますよ!ここからが本番です!」


仄矢の声で現実に戻された。
また白旗を握り締め、ここから出る。


外は雨がちょうど止んだらしい。地面は濡れているけど雲の隙間から青空が見える。