紫色の粒子は弾幕を構成し、視界を悪くしながらバリアにぶつかる。


ミルフィさんは笑い続け、遠距離からバリアを攻撃する。
こんな禍々しい人、見たことない……!


バリアは味方の攻撃は貫通する。
南天さんがナイフを投げ、少しずつミルフィさんを傷付ける。


「これ以上近づくと、一部の攻撃ではバリアが効かなくなります。桃子さんはオレガノさんを守っていてください。重傷者が出たら、オレガノさんと一緒に助けに行くように」


「わかった」


仄矢たちはバリアの外に出た。弾幕を掻い潜り、攻撃する。


仄矢は剣で薙ぎ払い、ミルフィさんに斬りかかった。
ミルフィさんはそこを狙い、赤い宝石を飛ばした。
仄矢はそれを防ぐことで、ミルフィさんに攻撃できなかった。


青が後ろから、炎を纏った拳を打ち込もうとした。
ミルフィさんの魔法で突き飛ばされ、失敗する。


「早く魔力源を壊したいんだ!」


南天さんが壁を蹴り、身動きが取れないようにナイフを投げる。
ナイフはミルフィさんを囲むように飛んだ。そして、上空から刀で斬りかかる。


回避しようとすればナイフが刺さる。
しかし、ミルフィさんはナイフの一つを壊して避けた。


ミルフィさんの髪がばさりと落ちた。左肩がじわじわと赤く染まる。


「やってくれるじゃねぇか!」


バリアで守られていてもわかる熱風が襲った。
その時、バリアにヒビが入った。


張り直す!?強度を上げる!?
私はとりあえずヒビが入った部分を修復する。


一歩も譲らない戦いが続く。
魔力源の破壊も残っているのに……ここで力を使い果たしたら……。