「おはようございます」


ミルフィさんがフォークを並べていた。
机の上の皿には、スクランブルエッグに赤いプチトマトとハムが添えられている。
サラダと半分に切ったトーストもある。


外はさっくり、中はもちもちしているトースト。
スクランブルエッグはふわとろで、まろやかな塩との組み合わせが美味しい。


この料理が食べられるのも、今日で最後か……。
最後に残ったパンの耳をかじりながら名残惜しむ。


この幸せな時間の後は、一瞬の油断が命取りになる戦いか……。
まさか、食べた後すぐじゃないよね！？お腹いっぱいだから走れないよ。