「久しぶりのお客様なので、張り切って作りました」
微笑んだミルフィさんの向こうには、美味しそうな料理が並んでいた。
椅子に座り、しっかり料理を見る。
サイコロステーキだ。コーンポタージュやサラダもある。
最初にサイコロステーキをタレに浸ける。
噛むと、肉汁とタレが出てきた。柔らかいし、タレも美味しい!
すぐに白米を口に運び、次は何にしようか迷っていた。
もしかしたら、お肉と白米をひたすら繰り返すかも。美味しいし、青も今日は気にしなさそうだからいいよね。
甘いコーンポタージュを飲んで、体が温まる。
幸せ~。
青、眼鏡外しなよ。曇ってるよ。
ミルフィさん、凄いなあ。こんな美味しいものを作って食べられたら、きっと楽しいだろうね。
話しているときの笑顔を想像しながら、ミルフィさんを見た。
あれ?あまり美味しそうに食べてない。
肘をついて、めんどくさそうに腕を動かしている。
何でだろう?もしかして、美味しいの基準が他の人より高いのかな?
そういう訳でもない。
食べること自体が面倒に見える。
あんな食べ方を見ると、こっちの気分も悪くなるなあ。
こんなに美味しいのに。
メインは食べ終えた頃、ミルフィさんが厨房に入った。もしかして、まだあるのかな?
期待した私は厨房を覗いた。そこで決定的な場面を目にする。
ミルフィさんは食べ残したご飯をごみ箱に捨てた。
サラダなんて、一口もつけてないのに。
壁の穴から、俺にくれぇ……という声が聞こえた。
ミルフィさんは壁の穴に爪先を突っ込んだ。
「デザートはヨーグルトムースです」
ミルフィさんはまた笑顔に戻っていた。でも、今ではミルフィさんの笑顔を信じることができない。
仄矢の視線の先にはミルフィさんがいる。
さっきのことと、言葉では説明できない何かが重なる。
ミルフィさんは、思っていたような人ではない。完璧な良い人なんかではないんだ……。
微笑んだミルフィさんの向こうには、美味しそうな料理が並んでいた。
椅子に座り、しっかり料理を見る。
サイコロステーキだ。コーンポタージュやサラダもある。
最初にサイコロステーキをタレに浸ける。
噛むと、肉汁とタレが出てきた。柔らかいし、タレも美味しい!
すぐに白米を口に運び、次は何にしようか迷っていた。
もしかしたら、お肉と白米をひたすら繰り返すかも。美味しいし、青も今日は気にしなさそうだからいいよね。
甘いコーンポタージュを飲んで、体が温まる。
幸せ~。
青、眼鏡外しなよ。曇ってるよ。
ミルフィさん、凄いなあ。こんな美味しいものを作って食べられたら、きっと楽しいだろうね。
話しているときの笑顔を想像しながら、ミルフィさんを見た。
あれ?あまり美味しそうに食べてない。
肘をついて、めんどくさそうに腕を動かしている。
何でだろう?もしかして、美味しいの基準が他の人より高いのかな?
そういう訳でもない。
食べること自体が面倒に見える。
あんな食べ方を見ると、こっちの気分も悪くなるなあ。
こんなに美味しいのに。
メインは食べ終えた頃、ミルフィさんが厨房に入った。もしかして、まだあるのかな?
期待した私は厨房を覗いた。そこで決定的な場面を目にする。
ミルフィさんは食べ残したご飯をごみ箱に捨てた。
サラダなんて、一口もつけてないのに。
壁の穴から、俺にくれぇ……という声が聞こえた。
ミルフィさんは壁の穴に爪先を突っ込んだ。
「デザートはヨーグルトムースです」
ミルフィさんはまた笑顔に戻っていた。でも、今ではミルフィさんの笑顔を信じることができない。
仄矢の視線の先にはミルフィさんがいる。
さっきのことと、言葉では説明できない何かが重なる。
ミルフィさんは、思っていたような人ではない。完璧な良い人なんかではないんだ……。


