仄矢と別れた後の私は真面目に勉強し、外に出ることも少なくなった。青は魔法を勉強して大分強くなった。


「すごい!」


手から青い炎を生み出し、そのまま殴ってバリアを割る。物理攻撃なのか魔法で攻撃しているのかは分からないけど迫力がある。
青の魔法は力強くてかっこいい。それを本人に言うと嬉しそうにしていた。


「これで、空操禁書とも戦えますね」


青は自分の拳を見て言う。


「うん、これで空操禁書を止められる」


戦える人が増えるのはいいことだ。でも、空操禁書を倒すためにはもっと人数を増やさないといけないかも。


「空操禁書って一冊だけではないのですよね」


「うん。だから、今もどこかで使われているかも……」


見和さんのときは図書室にあって、日記として使われた。空操禁書の解釈で、書いた人は望んでいない結果になることもある。
自分の持っている本が空操禁書じゃないか心配になった時もあったなあ。


「空操禁書は大体分厚くてちょっと古い感じだよ。あと、中は線が引かれてる」


日記も書きやすい感じだ。見和さん以外にも日記として使ってしまった人がいそう。