自分の魔力を身体の中心に一点集中させて発行する錬成光を抑えて姿を変えた

両翼を仕舞い込み、襟足だけ長い緑の黒髪がふわりと揺れるのを視界に捉える

アシメのパッツン前髪は何百年も前に見た雑誌を真似て気に入っている

身軽な姿で漆黒の着物を纏う

これは目の前の人間の着ているものを真似たに過ぎない


「おや、随分と小さく愛らしくなったものだ」


真っ白な人間は白髪を揺らして僕に近寄り、頭を撫でてくる

人間でいうと16歳くらいの姿だろうか?


「性別は無いと言っていたな」


問われることには頷いて返す

わざわざ声にしなくてもこいつには全て見えているようだから


「確かに今の見た目も女か男か区別がつかないな。中性的な美しさだ。ふむ、中々…好みではある」


何を見定めているのかさっぱりわからない

眉根を寄せながらも今は機嫌がいいらしい男に観察されるまま微動だにしなかった

先程の重力のダメージが身体の奥に残っていたからだ

無意識にお腹をさすり、息を吐いていれば


「お前は今日から女だ。いいな?」


名前より先に何故か性別を決められてしまった

は?と顔を上げて見つめる人間はもう一度「いいな?」と問いかけてくる


「まあ…別にいいが…」