『あー、俺もだ だから俺のそばにずっといてくれよ』

咲希は、謝っていた

「ごめんね そ…ばに…いて…あげ…ら…れ…な…くて」

「でも、愛してる」

ピーピー

機会の音が鳴り響いた

『咲希? おい、咲希 いかないでくれよ』

「17時10分 …」

俺はこの言葉しか聞こえていなかった

みんなが泣いている

でも

俺は何故か涙が出ない


どうしてだろう

咲希は、死んでしまった