「はぁー 頑張るか」

そう言って俺は歩き始めた

最近では考え事をしながら歩くのが日課になっていた

部活は何とか嘘をついて休んでいた

でも先生は知ってるようでこころよく許してくれた

家に帰ると

『翔也? おかえり 咲希ちゃんから電話来てたわよー』

そう母さんに言われた

「あーわかった」

自分の部屋に行き携帯を見ると

何件か咲希から電話やメールが入っていた

中を見ると

『大好き』

『会いたい』

『まだかなー?』

『好きだよー』

とあった

「どうしたんだよこいつ(笑)」

その時だった

バンッ

母さんが顔色を変えて俺の部屋のドアを開けた

俺はその時嫌な予感がした

「どうしたんだよ母さん ビックリするだろ」

『翔也 咲希ちゃんが…』

俺はその後の事を聞かずに家を飛び出した

俺の嫌な予感は当たっていた