最初で最後の僕らの恋

side 翔也

『翔也くん』

そう俺の名前が呼ばれた

「はい」

振り向くと咲希のお母さんだった

『いつもありがとうね』

「いえ 俺にはこれくらいしか出来ないんで…」

『そうよね 一つだけいいかしら?』

「はい 何でしょうか?」

『咲希は、もうながくは生きられないの
お医者様にねあと2週間と言われたらしいの』

「えっ あと2週間しか…」

『そうよ だから出来るだけあの子と居てあげて』

「分かりました」

そう言って咲希のお母さんは帰っていった