「いい加減ちゃんとやってくんない?まじムカつくんだけど あいちゃん、部長だよね? 部長がそんなんだから後輩が真似するんじゃんまじウザイ あと後輩のお前らまじウザイ ちゃんとやれよ 何なの?部活やりたくないならやめろよ 2度と来るな」

『そんなこといわなくても…』

「うるさい! 何なの 何様のつもり うちはただちゃんとやりたいの なんでやってくれないの? だってそうでしょ?やりたくないからやらないんじゃん、じゃあ来てる意味無い ほんとにウザイ」

『…』

「うちはまだやらなきゃいけない事があるの まだ後輩にウチらが先輩に教えて貰ってきたものを伝えてない うちは伝えたいの」

『それは今じゃなくても…』

「うちのこと何もしらないでそんな呑気なこと言わないでよ うちにはもう時間が無いの!!!」

その時、しまったと思った

でも、もう止めるのは無理だった

ほおに暖かいものが流れた

私はこの場から逃げ出した

『さきーーー』

翔也の声が聞こえた

でも私は振り返らずにバッグを持って学校を出た