太樹の顔が私の目の前に来た。唇と唇が重なって、なにが起きたかわからないなんて言ってられない。 誰がなんと言おうと、これはキスだった。まだ反対言葉の2文字も言ってないし、聞いてないのに、心の準備なんてもんじゃないよ。 「太樹?」 「お前は、生きてるだろ?こうやって触れてる。これからも一緒に生きてこ」