第2章 謎の白





次に起きた時、それは白。
白かった…。
何故か。それは、白い目が私を強く見ていたからであった。

「起きたね。君の名前は、黝(Kuro)。」

そのあと、なぜ私がこんなところに居るのかという説明を受けた…。

「黝、僕のいうことをよく聞くんだ。君は一人の人間だ。歳は、十である。そして、あの夜、君が苦しんだ、あの、夜…。君の母親は殺された。そして僕…。汜(siro)は、君の世話役である。」

汜は、その名と通り白かった全てが…。目の色も肌の色も髪の色もとして姿は、真っ黒の仮面をして、白銀の髪の毛を、三つ編みにして、尻のところまでにして、束ねていた。