片想い【完】





「他にクラスの奴いないの?」




まだドキドキしている私にそう問いかける先輩。





「みんな帰っちゃって…」





普通はね掃除ってグループでやるものなんだけど、みんな私が一人でやると思い込んで帰ってしまった。





「てかCD取りに行くって言ってなかったっけ?もしかしてまた掃除押し付けられたの?」



「…その通りです。」




前も今日のように断りきれなくて掃除当番を押し付けられて、あろうことかそのせいで委員会に遅れてしまったことがあった。



  
「もう本当にお人好しなんだから。」




「…すみません」





委員会の時に私が遅れたせいで、委員会をすること自体が遅くなってしまって、委員会の方々に迷惑をかけたことを思い出し申し訳なくなった。