「…私ずっ、と先輩の事好、きで。っでも、こんな地味で、なんの取り柄もな、い私のこ、と先輩が好き…になってくれる…っ、自信なんて無く、て。」
今頃止まらない涙はきっと先輩のブラウスにシミを作っているに違いない。
「…そ、んな時に『釣り合わない』って言われて。だから先輩のこと諦め、ようって、私っ」
「俺静香ちゃんに無視されて辛かったんだよ?」
「っ、ごめんなさい、」
「でももっと辛かったのは静香ちゃんだよね。ごめんね?」
優しいぬくもりが私をそっと包む。
「そんなっ、」
「でも、俺は他人の意見なんてどうしでいい。俺は静香ちゃんがいいから。」
「私もです。」
fin.



