片想い【完】




「このCDケースの中身。Dejavuの新曲じゃなかったよ?」




「え!?どういうことですか。」





すると先輩はやっと私のことを開放して、その手にあるCDケースを開ける。



その中身を見て驚く私に、もう一度



「ねぇ、わざと?」



「これ、」




Dejavuの新曲のジャケットCDケースの中に入っていたのは、








「mikuの『片想い』なんてずるくない?」








顔がかぁっと赤くなって恥ずかしくなった。



パソコンに取り込んだ時に入れ間違えたんだ。




私のこの先輩への想いを重ねながらよく聞いていたこの曲。