そんなことを考えながら、街を歩く。
今日こそはDejavuのCDを取りにいこうと駅前に向かう。
この人たちの曲を聞いてこの悲しい気持ちをかき消そう。
そんなこんな考えてるうちにお店について、CDをもらって家へと足をすすめる。
渡りたい交差点の信号が赤になったから足を止める。ここの信号長いんだよねぇ〜。
夏だから夕方とはいえまだまだ暑い。
「静香ちゃん。」
「っ、先輩!?」
そこにはさっきロッカーで見かけた先輩の姿。そうかひな先輩を送った帰りなんだ。
「そんなに驚かなくていいじゃん」
そう言ってケラっと笑う。
不意に会うことの出来た先輩に私の心臓は五月蝿く鳴る。



