その3

桜×豹



「豹くーん!!!」


「ん?(また何かしたか…?)」


「指輪!豹くんからもらった指輪、どこかいっちゃったぁ……っ、うわーん!」


突進して豹に抱きつく


「あぁ(ぽんぽんと頭を撫でる)」


「ひっく、ふっ、うぅうう……ひょうくんから、もらったのにいぃぃっ」


「(どうするか…)最後、どこで外した?」


「ふっ、うっ…ん、おふろ…?」


「…なんで風呂で外したんだ?」


「ひっく、だってぇ、せっかくきれいにもらったから、よごしたくなかったんだもんんんっ」


「(風呂は汚れを落とすために入るんじゃないのか…)」


「ひょっ、ひょうくぅーん…」


「(まぁ桜に言っても無駄か)」


スタスタとお風呂場に行く


「見つかったぞ」


「ぇ、ほんと?!」


「ほら(なんで指輪があんなところにあったんだ…)」


「豹くん、ありがとおぉぉ!!」


「(このままじゃまた無くしそうだな)そういえばお前、人のものは無くさないな」


「え?うん、そうなの。自分のだけどこかにやっちゃうんだよね。なんでだろう?」


「………」


「豹くん?」


「いや、ちょっと待ってろ」


数分後


「桜、指輪貸せ」


「え?うん、はい」


「ん、桜は俺の指輪持ってろ。で絶対外すな」


「へ、これ豹くんの?(うわー、チェーンについてるからネックレスみたい!)」


「あぁ、俺のだから大事に首から下げてろ。桜のは俺が持ってるから」


「豹くんとお揃い?やったー!!」


こうして無事、指輪は二度とどこかへ行くことはなくなりました