しょぼんと肩を落とすわたしに豹くんは優しくポンポンと頭を撫でてくれた。嬉しいけどなんだか切ない…でもやっぱり嬉しい。



「まぁ俺も用意はしてないしな」


「そうなの?」



気にするなというように言ってくれているんだろうけどちょっとだけガッカリしてしまう。いや、用意していないわたしがいうのはおこがましいんだけどね。


でも豹くんもわたしみたいにガッカリしたのかなぁって思うと不謹慎だけど嬉しい。だってそれってわたしからのプレゼント期待してたってことだもんね。


ふふ、とそんなことを考えていたら「だから、」と豹くんが言葉を続けたのでその瞳を見つめると真っ直ぐ静かに、でも意思を持ったサファイアの瞳がわたしを見つめ返す。



「プレゼントは俺でいいか?」


「……………へ?」



思わずポッカーンと間抜けな顔で豹くんを見つめる。


クリスマスプレゼントが豹くん?え、それってどういう意味?はっ、もしかして豹くんがずっとわたしと一緒にいてくれる券1枚プレゼントとか?でも休日とかだいたいそうだよね?


頭の上に大量のクエスチョンマークを浮かべて首を傾げる。



「その代わり、俺へのプレゼントは桜でいい」


「……???」