私の一番悪魔な天使

「あー、冗談冗談。 ほんとにおもしれぇー、ちょっとからかっただけだ、じゃあな」

そう言ってあいつ、葉山朱紅波は森の中へ消えた。

意味わかんない。
頭混乱してどうしてそうなったかもわからない。

気付けば夕方17時。散歩に出たのは15時だから、二時間もあいつといたのか。

なんなのもう。

家に戻ると父と母がリビングで談笑していた。

「ただいま、おとー帰ったの」

「おー、志那!どうだ?ここ気に入ったか?」
嬉しげに聞く父。

「まあまあかな、変な人に会ったけど」

「そうかそうか! 明日志那に会わせたい人がいるんだ。引越しの手伝いもしてくれるからな!」

そう言って父は私の肩を叩く。