それからしばらくして朱紅波とデートに行くことに。

朱紅波はお洒落な黒のスポーツカーに乗って私の前に現れた。

「志那、おはよう」

「おはよう、派手な車ね。どこから盗んだの」

「今日も失礼だね。志那は。可愛い志那のために買ったんだけど」

はぁ? もうこの男何したいんだろ、日数経つたび派手になってくし。

「まあまあ、乗って。お姫様どちらまで行きましょうか?」

笑顔で私をエスコートしてくれた。だんだんと私に優しくしてくれて不思議。
初対面の時が嘘みたいに。。